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高嶺の森のこども園(2023)

静岡県御殿場市にたつ、認定こども園の計画です。

 

事業主は自然環境の中で子どもたちが伸び伸びと過ごせる保育の場を望み、木々が生い茂り起伏に富んだ地形の森を敷地に選びました。ここに0歳から5歳までの園児が通うこども園をつくります。

 

保育において、乳児と幼児にはある程度の距離が必要ですが、ふれあいによる心身の発育も大切なため、それぞれの部屋は付かず離れずの関係が求められます。私たちは森にある環境を活かし、子どもたちが自然を享受しながら、各々の生活が同時に満たされるあり方を考えました。

 

園舎は周辺環境に応じて輪を描く部屋の配置とし、中心が多目的ホールになっています。各部屋は地形に沿うように床レベルを設定し、スロープで繋げて森まで連続させています。屋根は地形と呼応して湾曲し、様々な向きの部屋を円弧で縁取って全体を緩やかにまとめています。軒の出は縁側として開き、入隅は森を園舎に引き込みます。屋根開口は中庭や広場に光を導きます。

 

円環状の園舎とすることで、部屋の外側には自然が広がり、内側には森の中に現れるひだまりのような広場が生まれています。このこども園では森という有機的な環境に対して、子どもたちの保育の場が柔らかく混ざり合う豊かな関係性を目指しました。

敷地:静岡県御殿場市/​用途:認定こども園, 多目的ホール/​敷地面積:4328.14m2/建築面積:1109.17m2/延床面積:1008.69m2/構造・規模:木造 地上2階​/建築:山下貴成建築設計事務所/構造:平岩構造計画/​設備:ナガノ設備設計事務所・神山設備設計/サイン:SHIRO Inc./​施工:臼幸産業

​掲載:GA JAPAN 179号/SD 2022/近代建築 2023年8月号/美紙- Art And Piece- Issue 19/KJ 2023年12月号/建築ジャーナル 2024年11月号

受賞:SDレビュー 2022/Taipei Design Award 2023 優秀賞/The 13th Idea-Tops Award Global TOP5

(C)Kai Nakamura

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(C)TYO

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  • 高嶺の森のこども園

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